福祉車両を買う前に必ず知っておきたいこと|介護タクシー許可

介護タクシー 福祉車両

この記事の結論と要約
福祉車両を使って介護タクシーを始めようとしている人向けの記事です。一般車両ではなく福祉車両を使用した場合に受けられるメリットをまとめました。記事内でご確認ください。

これから介護タクシーの許可を取って事業を始める人は、どんな車両を使うか悩みますよね。

介護タクシーに使う車は大きく分けて2種類です。

1つは自家用車。

2つが福祉車両です。

大前提として介護タクシー事業に使う車は福祉車両でなくてはいけないということはありません

福祉車両は自家用車と違いどういう点を重視して選んだ方がいいかわかりませんよね。

また福祉車両を使うことによるメリットはどういうものがあるのでしょうか。

この記事を読むことにより福祉車両を購入する前の注意点を知ることができます

福祉車両とは

福祉車両の定義を確認しましょう。

福祉車両とは(車いす若 しくはストレッチャーのためのリフト、スロープ、寝台等の特殊な設備を設けた自動車、又は回転シート、リフトアップシート等の乗降を容易にするための装置を設けた自動車

普段車イスなどを利用して生活をしている人が車内でも安全性を保つために作られた車両です。

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福祉車両を使わなければならないとき

介護タクシーは営業に使用する車両を自家用車か福祉車両だと書きました。

しかし場合によっては必ず福祉車両を使用しなくてはいけないことがあります。

しかしそれは運転手か同乗者が訪問介護員などの資格を有していない場合です。

具体的には以下の資格等です。

・介護福祉士

・介護職員初任者研修終了者

・介護職員実務者研修修了者

・旧ヘルパー2級&1級

言い換えると自社にこれらの有資格者がいない場合は、必ず福祉車両を使用しなくてはいけません

もし自社に有資格者がいなくても悲観することはないです。というのも介護職員初任者研修は比較的に修了が容易だからです。

詳しくは介護タクシーで開業!介護職員初任者研修を受講した方が良い理由でご確認ください。

福祉車両を使うメリット

有資格者がいないから福祉車両を使うという場合を除き、福祉車両を使用するメリットはあるのでしょうか。

代表的なものは次の3点です。

◆福祉車両を使うメリット

・自動車税・自動車取得税等の減免が受けられる

・任意保険料が安くなる

・安心感を与えられる

1つずつ確認しましょう。

自動車税・自動車取得税等の減免が受けられる

福祉車両を使用する場合、税金が安くなります。

購入から一か月以内に自治体の主税局に減免申請をしましょう。申請をしなければ減免措置は受けられません

また福祉車両の種類によっては購入時や修理時の消費税が非課税になります。

任意保険料が安くなる

介護タクシーで使う車は事業用車両として登録されます

となると事業用の任意保険の加入が必須です。任意保険の料金は福祉車両割引により一般より安くなります。

自家用と比べて3%安くなります。

安心感を与えられる

精神的なものですが、利用者にとっては安心感があります。

介護タクシーの事業者のパンフレットを見るとだいたい福祉車両です。

必ず福祉車両を使うべきという意味ではありません。

むしろ車いすを使用しなくても生活できる人を主なお客さんにするのであれば、一般車両でも良いのではないでしょうか。

注意点!!

世の中には見た目が福祉車両でも、法律上は福祉車両にならない車両があります。

なんちゃって福祉車両と私は呼んでます。

使用している人にとって不都合がなければ良いのですが、福祉車両でなければ減免と任保険料は安くなりません。

福祉車両の判断方法は見た目では出来ないと言っていいでしょう。

ではどこで判断するのか。それは車検証です。

車検証上の車体の形状という欄に車いす移動車と書かれていれば福祉車両です。なんちゃって福祉車両だとステーションワゴン等と書かれています。

福祉車両を買う人は必ず車検証を見てから購入しましょう。

まとめ

アイコン-チェック・福祉車両の方がメリットが多いのは事実
・減免は申請しないと適用されない
・資格を取るなら介護職員初任者研修
・車検証で車いす移動車になっているか確認後に購入

福祉車両を使うほうが税金面を始め優遇措置が多いです。

また心理的にも安心感を与えられます。福祉車両の大きさは軽自動車からハイエースまで幅広いです。

ストレッチャーに対応しているものであれば大きい車両が必要ですが、車いす一台を運べれば良いのであれば軽自動車でも事足ります。

となると結局、福祉車両を使った方が良いかは経営者の次第です。

要介護度が高い人ほど、福祉車両の機能は魅力的ですが要介護度が低い人にとってはそれほど必要なかったりします。

総合的に考えて福祉車両を買うことに抵抗があれば、リースでも許可は取れます。実際に使ってみて、良いなと思ってから購入しても良いでしょう。