訪問介護事業の起業リスクは他と比べて低い?その理由
訪問介護事業は一般的に起業のリスクが低いといわれています。その理由についてまとめています。収入と経費を比較的コントロール出来るのが大きな特徴です。
介護にかかわらず起業にはリスクは付き物です。
実際に起業をすることを躊躇う理由はリスク以外の何物でもありません。
介護事業は国が財源となっていることと超高齢社会という社会的背景もあり、リスクは比較的低い事業のように見えます。
しかし実際に倒産している事業所があるのは事実です。介護といえ絶対に大丈夫というわけではありません。
ただ中でも比較的リスクが低いと言われている事業があります。それは訪問介護です。
訪問介護は一般的に起業のリスクが低いと言われている理由は何でしょうか。
このページを読むことにより訪問介護事業の起業リスクについて知ることが出来ます。
大きな施設が必要ない
例えば介護施設が必要なものの代表にデイサービスがあげられます。
デイサービスは広さが一定以上でなければ営業許可を受けることが出来ません。
良い物件を見つけても、改修工事や用途変更などの初期費用がどうしてもかかります。アクセスが良い物件は賃貸も高くなる傾向もありますね。これは初期費用が必要というリスクです。
しかし訪問介護事業の施設の要件はそれほど厳しくありません。事務所と相談室が独立して確保出来ているかだけです。
デイサービスはアクセスが良いことは重要ですが、訪問介護事業はそれほど重要でありません。スタッフが通えることが出来ればいいからです。
利用定員がない
デイサービスは利用定員が決められています。つまり収入の限度額が決まっています。これは利用者の稼働率をいかに上げるかが大事とういうことですね。
では訪問介護はどうでしょう。
訪問介護事業所はスタッフの数を増やせば利用定員に限度はありません。原則、一回利用者になれば継続的に利用してもらえます。
収入の継続性を見込め経費をコントロール出来る。リスクが低いといえる一つの理由ではないでしょうか。
訪問を増やしたい国の意向
平成27年に介護報酬が改定され、軒並み報酬は減額されました。
訪問介護事業所も減額されましたが、介護職員処遇改善加算が大幅に引き上げられました。これは訪問介護事業のスタッフに給料を多くしたら、報酬を加算する制度です。
社会保障費の高騰を受け、在宅での予防的措置を重点化している意向の措置だと考えられます。
以上が訪問介護事業の起業リスクが低いと言われている理由です。
まとめ
・収入の限度が施設系と比べてない
・訪問介護職員への給料を上げたい国の意向
・有資格者を継続的に雇用し続けることが大事
いかがでしょうか。
訪問介護事業は大きな施設が必要なく、利用定員がないなど収入と経費を比較的柔軟性があることが特徴です。
逆に訪問介護事業の難しい点はなんでしょうか。それは人材面です。
介護の人材が慢性的に不足しているため、有資格者を雇用することが難しいです。職員がいないからという理由で倒産や休業している事業所もあります。
起業する際の注意点は有資格者をいかに継続的に雇用するかという点です。
訪問介護事業所としての指定要件を分かりやすくまとめたにて要件はご確認ください。