セダン等運転手講習とは?どんな場合に受講が必要?【自家用有償旅客運送・白タク】

この記事の要約
福祉有償旅客運送を提供する場合に、運転手が二種免許を持っていない場合には講習を受講する必要があります。絶対に受講する必要がある講習が福祉有償運送運転手講習ですが、運転手によってはセダン等運転手講習を受講しないといけません。それは介護系の資格を持っていない、福祉車両を使用しないの2点です。詳しくは記事をご確認ください。

福祉有償運送の運転手として登録するためには「二種免許」または「一種免許+大臣認定の講習受講」のいずれかの条件を満たすことが必要です。

福祉有償運送の登録を受けるであれば、大臣認定の講習は福祉有償運送運転手講習がそれに該当します。

しかし、人によっては福祉有償運送運転手講習だけでは足りません。

追加でセダン型等運転手講習を受講する必要があります。

この記事ではセダン型等運転手講習の定義及び講習を受講する必要がある運転手はどんな方なのかについて説明します。

なお弊所、行政書士法人はセダン等運転手講習及びぶら下がり許可に必要な福祉有償運送講習の実施期間です。オンライン講義がメインですので自分のペースで受講でき、最短3日で修了証を取得出来ます。ご関心がございましたらこちらがお申込ページとなっておりますのでご確認下さい。

セダン等運転手講習とは

まずセダン等運転手講習が必要なケースは非営利団体が福祉有償運送の登録を受ける場合に関係します。

福祉有償運送の運転手になる場合には、二種免許がない場合には必ず福祉有償運送運転手講習を受講しないといけません。さらにセダン等運転手講習の受講が必要な運転手は次の2つの条件を満たす運転手です。。

◆セダン等運転手講習の受講が必要な運転手◆

①福祉車両を運転しない

②介護系の資格を有していない

福祉車両も使わず、介護系の資格を保有していないのでセダン型の車両から車椅子に移乗させる知識、技術がないため受講が必要というイメージでしょうか。

福祉有償運送において福祉車両を使用する場合には不要ですし、運転臭が介護系の資格を持っていれば講習受講も不要です。

受講が求められる方のイメージとしては福祉有償運送の登録を受けた非営利法人で働く事務員が一番近いと思われます。

講習は講義と実技で2時間程度受講します。

講習を受ける必要のない方

二種免許か介護の有資格者等があればセダン等運転手講習を受けなくて良いと書きました。

ではその介護系の資格とは何なのか。具体的には次の資格が対象です。

• 看護師
• 准看護師
• 保健師
• 介護福祉士
• 実務者研修修了
• 介護職員初任者研修修了
• 訪問介護員養成研修(ヘルパー)1級修了
• 訪問介護員養成研修(ヘルパー)2級修了
• 介護職員基礎研修修了
• 居宅介護職員初任者研修修了
• 居宅介護従業者養成研修修了
• 障害者居宅介護従業者基礎研修修了
• 重度訪問介護従業者養成研修修了
• 行動援護従業者養成研修修了
• 強度行動障害支援者養成研修(実践研修)修了
• 同行援護従業者養成研修(一般課程)修了
• 国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
• 生活援助従事者研修課程修了
• 視覚障害者外出介護従業者養成研修修了(ガイドヘルパー)
• 全身性障害者外出介護従業者養成研修修了(ガイドヘルパー)
• 知的障害者外出介護従業者養成研修修了(ガイドヘルパー)
• ケア輸送サービス従事者研修修了

これらの資格があれば、福祉車両を使わずセダン型車両を使用する場合でも、セダン等運転手講習を受講する必要はありません。

ぶら下がり許可の運転手には適用されない

ぶら下がりに必要な講習も福祉有償運送運転手講習です。

しかし、ぶら下がり許可の運転手になるためには介護の資格が必須です。

これはセダン等運転手講習を受けたとしても運転手として認められないのでご注意下さい。

まとめ、注意点

セダン型等運転手講習とは福祉有償運送の運転手に関係する講習です。

次の条件に当てはまる場合に講習受講が必要になります。

◆セダン等運転手講習の受講が必要な運転手◆

①福祉車両を運転手しない

②介護系の資格を有していない

③二種免許を持っていない

注意点としては福祉有償運送講習に加えてセダン等運転手講習を受講することです。

セダン等運転手講習のみ受講すれば運転手になれるわけではないのでご注意ください

またぶら下がり許可の場合は介護の有資格者でなければ運転手として登録できません。なのでセダン型等運転手講習を受講しても運転手として登録できないことも併せてご確認下さい。

ぶら下がりに関してはこちらの記事、動画で解説しております。

介護タクシーでよく聞くぶら下がり許可とは何?